SoftBank Airの解約を検討しているけれど、手続きが複雑そう、高額な違約金や端末代を請求されるのではないかと、一歩を踏み出せずにいませんか?
SoftBank Airの解約は、いくつかの重要なポイントを知らないままで進めると、数万円単位の想定外の出費に繋がる可能性があります。しかし、逆に言えば、正しい知識を持って、適切なタイミングで手続きを行えば、その費用を限りなくゼロに近づけることも可能です。
この記事では、SoftBank Airの解約に関するあらゆる情報を網羅し、手続きの具体的な流れから、発生する可能性のある費用の全貌、そしてその費用を最小限に抑えるための戦略まで、一つの記事で完全に理解できるように解説します。
SoftBank Airの解約手順|手続きは電話サポートのみ
まず最も重要な点として、SoftBank Airの解約手続きは、Webサイトや店舗では受け付けておらず、下記のサポートセンターへの電話連絡が唯一の公式な方法となります。
SoftBank Air サポートセンター
・電話番号: 0800-222-5090 (通話料無料)
・受付時間: 10:00 ~ 19:00(年中無休)
月末は特に電話が混み合い、繋がるまでに時間がかかることがあります。時間に余裕を持って、平日の日中など比較的空いている時間帯を狙って電話をかけることをお勧めします。
電話をかける前に準備しておくべき情報
スムーズに本人確認と手続きを進めるため、電話をかける前に以下の情報を手元に準備しておきましょう。これらの情報は契約時に送付された書面や、会員サイト「My SoftBank」で確認できます。
・契約者の氏名、生年月日、連絡先電話番号
・契約時に設定した4桁の暗証番号
・S-ID(My SoftBankへのログインID)
・設置場所住所
解約時に発生する可能性のある費用|3つの請求項目を徹底解剖
「解約費用」と一括りにされがちですが、実際には複数の項目があり、契約時期や解約のタイミングによって請求される内容が大きく異なります。ここでは、発生する可能性のある費用を3つの項目に分けて、それぞれ詳しく解説します。
最重要:Airターミナルの端末代金残債
SoftBank Airの解約時に最も高額になりがちなのが、この端末代金の残債です。多くの方は「端末代は実質無料」と認識していますが、これには注意が必要です。
Airターミナルの本体価格(例:71,280円)は、36回や48回といった分割払いで支払う契約になっています。そして、その分割支払金と同額が「月月割」として毎月の利用料金から割り引かれることで、支払いが完了すれば「実質無料」となる仕組みです。
つまり、分割払いが終わる前に解約すると、その時点で「月月割」が終了し、残っている分割支払金を一括で支払う義務が発生します。
例えば、71,280円の端末を36回払い(月々1,980円)で契約し、24ヶ月目(2年)で解約した場合、残り12ヶ月分の残債(1,980円 × 12ヶ月 = 23,760円)を一括で支払う必要があります。ご自身の残債がいくら残っているかは、必ず解約前にMy SoftBankで確認しましょう。
契約時期による:契約解除料(違約金)
いわゆる「違約金」にあたるのが、この契約解除料です。ただし、この費用の有無は契約した時期によって異なります。
・「2年自動更新プラン」で契約した場合
主に2021年以前の契約に多いプランで、2年ごとの契約期間が定められています。契約満了月(更新月)とその翌月・翌々月以外で解約すると、契約解除料(10,450円など)が発生します。
・契約期間の縛りがないプランで契約した場合
近年の契約はこちらが主流です。このプランには契約期間の定めがないため、いつ解約しても契約解除料は発生しません。
ご自身の契約プランがどちらに該当するか、また「2年自動更新プラン」の場合は更新月がいつなのかを、My SoftBankの契約情報ページで確認することが極めて重要です。
見落としがち:最終利用月の月額料金(日割り計算なし)
SoftBank Airは、解約月の月額料金が日割り計算されません。つまり、月の初日である1日に解約しても、月末の31日に解約しても、1ヶ月分の満額料金が請求されます。
したがって、解約手続きはできるだけ月末に近いタイミングで行う方が、無駄なくサービスを使い切ることができ、お得になります。ただし、月末はサポートセンターの電話が大変混み合うため、20日〜25日頃を目安に連絡するのが賢明です。
費用を0円に!SoftBank Air解約のベストタイミングとは?
ここまで解説した3つの費用を踏まえ、解約費用を最も安く、できれば0円にするためのベストなタイミングを契約パターン別に解説します。
パターン1:契約期間の縛りがないプランの場合
この場合、気にするべき費用は「端末代金の残債」のみです。したがって、解約のベストタイミングは「端末の分割払いが完了した月の翌月以降」となります。例えば36回払いなら、37ヶ月目以降であればいつ解約しても残債は発生しません。
パターン2:「2年自動更新プラン」の場合
この場合は「端末代金の残債」と「契約解除料」の両方を回避する必要があります。ベストタイミングは「契約解除料が発生しない更新月期間(3ヶ月間)であり、かつ、端末の分割払いが完了しているタイミング」です。多くの場合、2回目の更新月(契約から49ヶ月目以降など)がこれに該当する可能性が高いですが、契約内容によって異なるため、必ずMy SoftBankでご自身の更新月と残債状況を確認してください。
解約に関するその他のQ&A
Q1. Airターミナル本体は返却する必要がある?
A. 原則、返却は不要です。
Airターミナルは分割払いで購入しているため、解約後も所有物となります。返却する必要はありません。ただし、過去に提供されていたレンタルプランで契約している場合は返却が必要です。ご自身の契約が「購入」か「レンタル」か不明な場合は、サポートセンターで確認しましょう。
Q2. 契約してすぐだけど、無料でキャンセルできる?
A. 8日以内であれば可能です。
SoftBank Airは「初期契約解除制度」の対象サービスです。「電波が繋がりにくい」「思ったより速度が出ない」といった場合に、契約書面を受け取ってから8日以内であれば、契約解除料や端末代の残債を支払うことなく契約をキャンセルできます。この場合も、まずはサポートセンターへ電話連絡が必要です。
Q3. 引越しをする場合は解約が必要?
A. 解約は不要です。住所変更手続きをしましょう。
引越し先でもSoftBank Airを継続して利用する場合は、解約する必要はありません。My SoftBankから簡単に住所変更の手続きができます。解約して新規契約すると、再度端末代が発生してしまうため、必ず住所変更で対応しましょう。
まとめ:解約前に「My SoftBank」での情報確認を
SoftBank Airの解約は、電話一本で完了するシンプルな手続きですが、その裏には「端末代金の残債」という大きな金銭的リスクが潜んでいます。後悔しないためには、勢いで電話をかけるのではなく、まず会員サイト「My SoftBank」にログインし、ご自身の契約プラン、分割払いの残り回数、そして更新月を正確に把握することが何よりも重要です。
ご自身の状況を正しく理解した上で、この記事で解説したベストなタイミングを見計らって手続きを進めれば、不要な出費を確実に避けることができます。あなたの解約手続きが、スムーズかつ賢く完了することを願っています。