SoftBank Airの申し込みを終え、手元に「Airターミナル」が届いたあなたへ。箱を開けてコンセントに挿せば、すぐに快適なインターネットライフが始まる…はずなのに、「で、どうやってスマホやパソコンをWi-Fiに繋げばいいの?」と、最初のステップで戸惑っていませんか?
この記事では、SoftBank Airを使い始めるための最も重要で基本的な「Wi-Fiへの接続設定」について、あらゆるデバイスを網羅した、究極の取扱説明書です。専門用語を極力使わず、誰にでも分かるように、一つ一つの手順を丁寧に解説していきます。
この記事を読み終える頃には、お手持ちのスマートフォン、パソコン、ゲーム機、テレビなど、家中のあらゆる機器をSoftBank AirのWi-Fiに接続できるようになっているはずです。
接続の前に:Wi-Fiの「名前(SSID)」と「パスワード(暗号キー)」を確認しよう
Wi-Fiに接続するためには、まず接続先となるWi-Fiの「名前」と、接続するための「パスワード」を知る必要があります。この2つの情報は、届いたAirターミナルの本体に記載されています。
Airターミナルの底面シールを確認
Airターミナルを裏返すと、底面に製品情報が記載されたシールが貼られています。この中に「SSID」と「暗号キー(AES)」という項目があります。これがそれぞれWi-Fiの「名前」と「パスワード」です。
・SSID (ネットワーク名):Wi-Fiの接続先リストに表示される名前です。通常、末尾が「-2G」と「-5G」の2種類が記載されています。
・暗号キー (AES) / PASS:Wi-Fiに接続する際に入力を求められるパスワードです。大文字・小文字・数字が混在した長い文字列です。
「2.4GHz」と「5GHz」の違いとは?どちらに繋ぐべき?
SSIDが2種類あるのは、Airターミナルが2つの異なる周波数帯のWi-Fi電波(2.4GHzと5GHz)を出しているためです。どちらに接続するかは、利用する場所や目的によって使い分けるのがおすすめです。
・SSIDの末尾が「-2G」(2.4GHz)
特徴:壁や床などの障害物に強く、電波が遠くまで届きやすい。
おすすめの利用シーン:Airターミナルから離れた部屋で使う場合、スマートスピーカーやIoT家電など。
・SSIDの末尾が「-5G」(5GHz)
特徴:他の家電製品との電波干渉が少なく、通信速度が速く安定している。
おすすめの利用シーン:Airターミナルの近くで、動画視聴やオンラインゲームなど速度を重視する場合。
まずは速度の速い「5GHz」に接続してみて、もし電波が弱い、不安定だと感じたら「2.4GHz」に切り替える、という使い方が良いでしょう。(※Airターミナル6など一部最新機種は、この選択を自動で行う「バンドステアリング」機能に対応しています)
【デバイス別】Wi-Fi接続設定の完全手順
ここからは、お使いのデバイス別に、Wi-Fiへの具体的な接続手順を解説していきます。
iPhone / iPad (iOS) の場合
1. ホーム画面から「設定」アプリを開きます。
2. 「Wi-Fi」という項目をタップします。
3. Wi-Fiがオフ(白色)になっていたら、スイッチをタップしてオン(緑色)にします。
4. 「ネットワークを選択…」の下に、周辺のWi-Fi(SSID)が一覧表示されます。
5. Airターミナルの底面に記載されていたSSID(例: ●●●●●●-5G)を見つけてタップします。
6. 「パスワード」の入力画面が表示されたら、底面に記載の「暗号キー」を正確に入力します。
7. 右上の「接続」をタップし、SSIDの横に青いチェックマークが付けば接続完了です。
Android スマートフォン・タブレットの場合
1. 画面を上から下にスワイプして「クイック設定」パネルを表示し、Wi-Fiのアイコンを長押しします。(または、「設定」アプリから「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」を選択)
2. Wi-Fiがオフになっていたら、スイッチをタップしてオンにします。
3. 利用可能なネットワークの一覧から、AirターミナルのSSID(例: ●●●●●●-5G)を見つけてタップします。
4. 「パスワード」の入力画面が表示されたら、底面に記載の「暗号キー」を正確に入力します。
5. 「接続」をタップし、SSIDの下に「接続済み」と表示されれば接続完了です。
Windows パソコン (Windows 11) の場合
1. デスクトップ画面右下のタスクトレイにある、地球儀や扇形のネットワークアイコンをクリックします。
2. Wi-Fiのアイコンの横にある「>」ボタンをクリックして、利用可能なネットワークの一覧を表示させます。
3. 一覧からAirターミナルのSSID(例: ●●●●●●-5G)を見つけてクリックします。
4. 「自動的に接続」にチェックを入れたまま、「接続」ボタンをクリックします。
5. 「ネットワーク セキュリティ キーの入力」という画面で、底面に記載の「暗号キー」を正確に入力し、「次へ」をクリックします。
6. SSIDの下に「接続済み、セキュリティ保護あり」と表示されれば接続完了です。
Mac パソコン (macOS) の場合
1. 画面右上のメニューバーにある扇形のWi-Fiアイコンをクリックします。
2. Wi-Fiがオフになっている場合は、「Wi-Fiをオンにする」をクリックします。
3. 利用可能なネットワークの一覧から、AirターミナルのSSID(例: ●●●●●●-5G)を見つけてクリックします。
4. 「パスワード」の入力欄に、底面に記載の「暗号キー」を正確に入力します。
5. 「接続」ボタンをクリックし、メニューバーのWi-Fiアイコンが黒く(濃く)なれば接続完了です。
ゲーム機(PlayStation 5 / Nintendo Switch)の場合
【PlayStation 5】
1. ホーム画面から右上の歯車マーク「設定」を選択します。
2. 「ネットワーク」を選択し、「設定」→「インターネット接続を設定」へ進みます。
3. 登録済みのネットワーク一覧が表示されるので、AirターミナルのSSID(5GHz帯を推奨)を選択します。
4. パスワード(暗号キー)を入力し、「OK」を選択すれば接続完了です。
【Nintendo Switch】
1. HOMEメニューから歯車マークの「設定」を選択します。
2. 左側のメニューから「インターネット」→「インターネット設定」を選択します。
3. 「見つけたネットワーク」の一覧から、AirターミナルのSSIDを選択します。
4. パスワード(暗号キー)を入力し、「接続しました」と表示されれば完了です。
スマートテレビの場合
メーカーや機種によって操作は異なりますが、基本的な流れは同じです。
1. テレビのリモコンで「設定」ボタンを押し、設定メニューを開きます。
2. 「ネットワーク設定」「通信設定」「インターネット接続」といった項目を選択します。
3. 接続方法として「無線LAN」または「Wi-Fi」を選択します。
4. アクセスポイントを検索し、一覧からAirターミナルのSSIDを選択します。
5. パスワード(暗号キー)をリモコンで入力し、接続テストが完了すれば設定終了です。
パスワード入力を省略!WPSを使った簡単接続方法
WPS(Wi-Fi Protected Setup)は、対応している機器同士であれば、ボタンを押すだけで簡単にWi-Fi接続ができる機能です。長いパスワードを入力する手間が省けます。
WPSでの接続手順
1. 接続したい機器(Androidスマートフォンやプリンターなど)でWPS接続を開始する設定にします。(例:「設定」→「WPSプッシュボタン」を選択)
2. 機器の画面に指示が表示されたら、2分以内にAirターミナルの本体背面にある「WPS」ボタンをランプが点滅し始めるまで長押しします。
3. あとは自動で接続が完了するのを待つだけです。
※セキュリティの観点や、iPhone・Macなど対応していない機器も多いため、基本的にはパスワードを手動で入力する方法をお勧めします。
まとめ:基本を覚えればどんな機器も怖くない
この記事では、SoftBank AirのWi-Fiに接続するための設定方法を、デバイス別に詳しく解説しました。どの機器であっても、基本的な手順は「①Wi-Fi機能をオンにする」→「②SSID(名前)を選ぶ」→「③暗号キー(パスワード)を入力する」の3ステップです。
Airターミナルの底面にあるSSIDと暗号キーさえ分かっていれば、今後新しいスマートフォンやパソコン、ゲーム機を購入した際も、迷うことなくご自身でWi-Fiに接続できるようになるでしょう。まずはメインで使うスマートフォンやパソコンから、この手順に沿って設定を完了させてみてください。